筋肉が凝るメカニズム

笑顔があふれるカラダつくり請負人の佐々木です。
皆さんは どうして肩コリなど筋肉が凝るのか知っていますか。

心臓から出た血液は動脈を通ってカラダの末梢まで運ばれ
ガス交換を行って静脈やリンパ管で老廃物と疲労物質を含んだ体液を回収して
心臓の方へ戻っていきます。
肩こり.1
筋肉は薄い膜に覆われていますが、動脈から染み出た酸素と栄養分を
心臓のポンプ作用によって強制的に送り込まれます。
新肉は拡張と収縮を繰り返す事で酸素と栄養分を吸収したり
老廃物を排出したりするのですが、動脈から染み出た体液の方が圧力が強いために
筋肉膜の中の圧力が高くなってカチカチになり、きちんと収縮できなくて
老廃物や疲労物質が上手く排出できないから固くなってしまうのです。
骨格筋の構造

ココに揉んだり、押したり、叩いたりと強い刺激が加わると
筋肉組織を包んでいる膜が傷ついて、筋肉膜(筋膜)から体液が漏れるので
圧力が下がって柔くなったように感じるのです。
これは決して筋肉が緩んでる訳ではありません。

こういう事をすると、傷ついた筋膜が修復される時に内部圧が戻って固くなり
痛みを覚えます。これが「揉み返し」という状態です。
「揉み返し」は決して好転反応ではありません。
むしろ、筋肉組織を壊しているのに過ぎません。
筋膜内の圧力を下げるのは、浸透圧の差を利用すれば、力を入れて
押したり、揉んだり、叩いたりせずとも簡単に緩んでしまいます。